子供と観た 「レ・ミゼラブル」より
2011年 05月 26日
1985年にイギリスで初演されたロンドン・オリジナルバージョンが
見納めになるということで、夫がチケットを2枚プレゼントしてくれました。
子供のころ、何度読み返したかわからない「レ・ミゼラブル」。
全てが新鮮でした。
子供への仕送りのためにお金が必要なのに、小さなトラブルで
仕事を失い、髪を売り、売るものもなくなって娼婦に身をおとして
しまったファンティーヌが歌う「I dreamed a dream」は、
スーザン・ボイルがTV番組で歌って、一晩で世界的な歌姫になった
有名な歌。このどうしようもなく救いのない場面で歌われます。
その後、彼女は、司教様の愛に触れて生き方を変えられ、市長にまで
登りつめた元囚人、ジャン・バルジャンに出会って、愛する
子供を託して息をひきとります。
誰もが言いようもないくらい孤独で、無力で、だけど、
その苦しみの中で、「神よ」「主よ」とひざまづいて祈り求めながら、
「自分の生き方はこれでいいのだろうか?」と問いかける姿、
罪や苦境に屈せずに生きていこうとする姿に、知らず知らずの
内に涙があふれていました。
世界中で愛され、今も上演され続けているのは、「愛する」
ことが払う代価や犠牲と共に、愛が人を変えるという現実に
直面させられるからなのかもしれません。
エポニーヌが歌う「On my own」では、
~愛しても思い知らされる。一生夢みるだけさ。
あの人あたしをいらない。幸せの世界に縁などない。
愛してる。愛してる。愛してる。でもひとりさ。~
という歌詞がありました。人間にとって一番辛いことのひとつは、
「愛する人にいらない」と言われることですよね、きっと。
また、人間にとっての幸せのひとつは、「愛する人に愛される」
ということなのではないでしょうか?
そして、多くの人がその願いがかなわず、孤独を感じたり、
切なさを感じながら生きているのではないか?と思ったのです。
娼婦や囚人という立場の向こうに、明日をも知れない生き方の
向こうに、最後まで1人1人の人間としての尊厳が見えていました。
私は、そんなふうに人をちゃんと見ていただろうか?と心が痛みました。
ジャン・バルジャンを執拗に追い詰めたジャベールが、自分の正義に
行き詰って自殺してしまう姿も悲しかった。そこからこそが、新しい
出発だったのにと思えたから。
苦しみもがく人間を、見つめている別のまなざし、裏も表も
全てを知っている存在がいるということが、最初から最後まで感じられました。
苦しみの中で、人が神を呼ぶからです。
神は、人を捜し求め、愛し、引きあげ、救おうとしているのだということも
感じました。神を求める人と共に合い働いて。
拍手が鳴りやまず、最後には観客総立ちで、出演者と観客が一体に。
My gratitude to you all for joining our crusade.
プロデューサーのサー・キャメロン・マッキントッシュの言葉です。
このミュージカルを通して、彼とそのチームが戦いを挑んでいるのは
何なのでしょうか?心に深い余韻が残ります。
新しいバージョンが、このミュージカルがもっている大切なスピリットを
見納めになるということで、夫がチケットを2枚プレゼントしてくれました。
子供のころ、何度読み返したかわからない「レ・ミゼラブル」。
全てが新鮮でした。
子供への仕送りのためにお金が必要なのに、小さなトラブルで
仕事を失い、髪を売り、売るものもなくなって娼婦に身をおとして
しまったファンティーヌが歌う「I dreamed a dream」は、
スーザン・ボイルがTV番組で歌って、一晩で世界的な歌姫になった
有名な歌。このどうしようもなく救いのない場面で歌われます。
その後、彼女は、司教様の愛に触れて生き方を変えられ、市長にまで
登りつめた元囚人、ジャン・バルジャンに出会って、愛する
子供を託して息をひきとります。
誰もが言いようもないくらい孤独で、無力で、だけど、
その苦しみの中で、「神よ」「主よ」とひざまづいて祈り求めながら、
「自分の生き方はこれでいいのだろうか?」と問いかける姿、
罪や苦境に屈せずに生きていこうとする姿に、知らず知らずの
内に涙があふれていました。
世界中で愛され、今も上演され続けているのは、「愛する」
ことが払う代価や犠牲と共に、愛が人を変えるという現実に
直面させられるからなのかもしれません。
エポニーヌが歌う「On my own」では、
~愛しても思い知らされる。一生夢みるだけさ。
あの人あたしをいらない。幸せの世界に縁などない。
愛してる。愛してる。愛してる。でもひとりさ。~
という歌詞がありました。人間にとって一番辛いことのひとつは、
「愛する人にいらない」と言われることですよね、きっと。
また、人間にとっての幸せのひとつは、「愛する人に愛される」
ということなのではないでしょうか?
そして、多くの人がその願いがかなわず、孤独を感じたり、
切なさを感じながら生きているのではないか?と思ったのです。
娼婦や囚人という立場の向こうに、明日をも知れない生き方の
向こうに、最後まで1人1人の人間としての尊厳が見えていました。
私は、そんなふうに人をちゃんと見ていただろうか?と心が痛みました。
ジャン・バルジャンを執拗に追い詰めたジャベールが、自分の正義に
行き詰って自殺してしまう姿も悲しかった。そこからこそが、新しい
出発だったのにと思えたから。
苦しみもがく人間を、見つめている別のまなざし、裏も表も
全てを知っている存在がいるということが、最初から最後まで感じられました。
苦しみの中で、人が神を呼ぶからです。
神は、人を捜し求め、愛し、引きあげ、救おうとしているのだということも
感じました。神を求める人と共に合い働いて。
拍手が鳴りやまず、最後には観客総立ちで、出演者と観客が一体に。
My gratitude to you all for joining our crusade.
プロデューサーのサー・キャメロン・マッキントッシュの言葉です。
このミュージカルを通して、彼とそのチームが戦いを挑んでいるのは
何なのでしょうか?心に深い余韻が残ります。
新しいバージョンが、このミュージカルがもっている大切なスピリットを
失うことのないように、心から願って帝劇を後にしました。
by clara19
| 2011-05-26 19:26
| 心に残った講演、コンサート

