「英国王のスピーチ」感想
2011年 03月 10日
「英国王のスピーチ」
地味で退屈と言う人もいるけれど、主演のコリン・ファースの魅力も
あったのか、私はとても楽しめました。
聡明で責任感が強く、国民のことを思う気持ちの深いヨーク公。
素晴らしい王になる資質をもっているのに、子供のころからの
吃音症のため、それを人に伝えることができません。
有名な兄の「王冠を捨てる恋」の結果、望んでいなかった王位が
勝手に転がり込んできて、その不安とプレッシャーに押しつぶされて
夜半に涙する姿は本当に切なかったです。
でも、まず奥様が素晴らしい!
この奥様にとっては、吃音症であろうが、ヨーク公であろうが、
ジョージ6世であろうが、関係ありません。
1人の男性を心から愛し、彼の悲しみと喜びを自分のもののように
受けとめている彼女は、ただ夫が与えられた責任を彼らしくはたせるように
願っているだけなのです。嬉しい時も悲しい時もそっと夫に寄り添い、
また、行動するこの奥様の姿は胸打たれるものがありました。
ドイツとの戦争が始まって、国民のためにどうしてもどうしても
しなければならないスピーチ(自分のためにじゃありません)に、
この国王夫妻がプライドや偏見を捨てて、どう立ち向かったか、
知ることができて本当によかった!
ヒトラーの脅威に(彼のあのすごい演説に!)
吃音症の王が立ち向かった話なのです。
心を開くまでには、紆余曲折ありましたが・・・
言語聴覚士のライオネルとの関係が生涯変わらなかったことからも
「善良王」と謳われたジョージ6世のお人柄が伝わってきます。
この国王夫妻は、戦時中、政府から疎開を勧められても受け入れず、
ロンドンにとどまったこと、パンフを読んで初めて知りました。
国民が苦しんでいる時に、首都を離れるわけにはいかないとの判断だったそうです。
吃音症は完全には治らなかったようですが、もしかしたらそのことが
ジョージ6世をより良い王にしたのかもしれないのですよね?
幸せな余韻が残る映画でした。。。

