フレンチトーストと「クレイマー、クレイマー」
2009年 09月 24日
フレンチトーストを見るたび・・・
1979年のアメリカ映画、「クレイマー、クレイマー」を思い出します。
仕事中毒の夫、育児に疲れ、自己実現できないことに悩む妻。
同じ家に住んでいながら、別の世界に生きてる2人は
コミュニケーションがとれず、妻は突然家を出ます。
残された夫、テッドは、広告代理店のハードワークと育児と家事すべてを
抱え込むことになります。子供と2人ではじめてフレンチ・トーストを作る
↑の場面は、その大変さをあますところなく伝えていて、笑いながらも
切ない気持になります。このあとの、アイスクリームのシーンも大好きです。
大好きなママが突然いなくなり、苦手なパパとふたりっきりになってしまった
子供のフラストレーションと、その子供に手を焼くテッドのイライラが
これまた、伝わってきて笑ってしまうのです。
仕事を見つけて自立し、子供を取り返しにきたジョアンナとテッドは、
養育権をめぐって裁判で争うようになりますが、そのころには、取り残された
男2人は心が通い合うようになってなり、テッドにとってもビリーは、
かけがえのない大切な存在になっていきます。
ビリーが怪我をしたり、テッドが家庭のことにエネルギーをとられすぎて、
仕事を失い、はじめて妻が家庭でしていた仕事がどんなに大変だったかを
悟っていくんですね。。。
後半の裁判の中で、テッド側の弁護士にやりこめられて泣きだした
ジョアンナに、そっと・・・「違う、君はいい妻だった」というサインを送るテッド。それに気づくジョアンナ。(このシーンも大好きです。)
パパとママの両方を愛していて、どちらも選べない子供の訴え。
つくづく子供にとっての家庭という場所の意味を考えさせられます。
ジョアンナが養育権を勝ち取ったため、
今度はパパと別れることになり、最後の朝食を作るテッドとビリー。
素晴らしい手際で協力しあって焼くフレンチトーストは、ママのいない家庭で、
どんなに2人が助け合って生活してきたかをあらわしていて、泣けちゃいます。
もうお別れがせまっているのに・・・
かなり昔の映画なので、今ではあたりまえになってしまった女性の自立や
夫婦間の意識のずれがテーマになっていますが、フレンチ・トーストを
見るたび、この映画のこのシーンを思い出してしまうのです。
そして、この映画のメリル・ストリープはとっても、とっても美しかったな~と思うのです。
ラストは、ジョアンナがテッドの変化に気づき、ビリーにとって大切なものは
何かを発見して終わります。テッドとジョアンナとビリーの幸せを
願わずにはいられないラストが爽やかです。。。

