天国の人 by ブラザー・ユン
2009年 01月 31日
断食といえば・・・
最近、中国の刑務所の中で、
74日間の断食を決行した一人の
男性の本を読みました。
2週間前の日曜日、ある方がこの
本の感想を語っているのを聞いて
どうしても読みたくなって購入した本。
私たちのように、何冊もの聖書を持つことが
許されていない状態で、手にはいった聖書を
丸暗記する中国のクリスチャンたち。
彼らが生かされたのは、その暗記した聖書の
言葉により頼んだからでした。
拷問、迫害の数々の詳細は、ここには書きませんが、
圧巻だったのは、逃亡を防ぐために、当局によって
足を2本とも折られてしまったブラザー・ユンが
絶対に脱獄不可能であった状況で、衆人環視の中、
歩いて、正面玄関から出て行く場面だと思います。
新約聖書の使徒行伝にも、ペテロの脱獄の場面がでてきますが、
その経験に負けず劣らずの不思議な、奇跡的な脱獄でした。
フランクルの「夜と霧」によると、アウシュビッツでも、自分に
与えられた唯一のパンを、名も知らぬ同じ部屋の弱った囚人のために、
そっと枕もとに置いていく人たちが、ごく僅かですがいたそうです。
人間は地獄を作り出すこともできるけれど、神の似姿に造られたとおりに
生きることもできる~そんなことを教えられた記述でした。
中国の家の教会のクリスチャンたちが、お互いを愛し、仕えあう姿に
感動します。彼らの礼拝は、1回1回が2度とないかもしれない礼拝だから、
愛を示すチャンスも、2度とはこないかもしれないのです。
死刑囚や、カトリックの神父様、迫害する側の家族、同信の友・・・
厳しい環境の中でも、彼のもとに次々と送られてくる
人々との関わりが胸を打ちます。
それから「祈り」についても教えられます。
自分のための祈り、人のための祈り、両方が用いられて
たくさんの奇跡が起こります。
この本の最初から最後まで、ちりばめられている聖書の言葉は、
ブラザー・ユンが暗唱したものか、不思議な方法でブラザー・ユンの
もとに送られてきたものです。でも、その聖書の言葉が、彼の
危機を救い、助け、まさに、聖霊(助け主)が、側にいるイエス様の
ように彼にどう考え、どう行動したらいいのかを教えていきます。
この本の証言は、「人はパンだけではなく、神の口からでる
ひとつひとつの言葉によって生きる」証なのだと思いました。
「天国の人」
by clara19
| 2009-01-31 14:50
| 本