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2011年5月に観たレ・ミゼラブルより

2011年5月~

3:11の後、初めて、教会からのミッショントリップの
メンバーの一員として岩手県を訪れて、瓦礫撤去に
参加して帰ってきたら、夫が、ミュージカルの
チケットを用意して待っていてくれました。

とてもミュージカルを観る気にはなれず、しぶしぶ
出かけた帝劇でしたが。。。

「レ・ミゼラブル」を観て


木曜日に、子供と二人で日比谷にある帝国劇場で
ミュージカル、「レ・ミゼラブル」を観てきました。

もし、お時間がありましたら、ぜひ、このオリジナルバージョンを
ご覧になることをお勧めします。



~1985年にイギリスで初演されたロンドン・オリジナルバージョンが
見納めになるということで、夫がチケットを2枚プレゼントしてくれました。

子供のころ、何度読み返したかわからない「レ・ミゼラブル」。
全てが新鮮でした。

子供への仕送りのためにお金が必要なのに、小さなトラブルで
仕事を失い、髪を売り、売るものもなくなって娼婦に身をおとして
しまったファンティーヌが歌う「I dreamed a dream」は、
スーザン・ボイルがTV番組で歌って、一晩で世界的な歌姫になった
有名な歌。このどうしようもなく救いのない場面で歌われます。

その後、彼女は、司教様の愛に触れて生き方を変えられ、市長にまで
登りつめた元囚人、ジャン・バルジャンに出会って、愛する
子供を託して息をひきとります。

誰もが言いようもないくらい孤独で、無力で、だけど、
その苦しみの中で、「神よ」「主よ」とひざまづいて祈り求めながら、
「自分の生き方はこれでいいのだろうか?」と問いかける姿、
罪や苦境に屈せずに生きていこうとする姿に、知らず知らずの
内に涙があふれていました。

世界中で愛され、今も上演され続けているのは、「愛する」
ことが払う代価や犠牲と共に、愛が人を変えるという現実に
直面させられるからなのかもしれません。

エポニーヌが歌う「On my own」では、

~愛しても思い知らされる。一生夢みるだけさ。
あの人あたしをいらない。幸せの世界に縁などない。
愛してる。愛してる。愛してる。でもひとりさ。~

という歌詞がありました。人間にとって一番辛いことのひとつは、
「愛する人にいらない」と言われることですよね、きっと。

また、人間にとっての幸せのひとつは、「愛する人に愛される」
ということなのではないでしょうか?

そして、多くの人がその願いがかなわず、孤独を感じたり、
切なさを感じながら生きているのではないか?と思ったのです。

娼婦や囚人という立場の向こうに、明日をも知れない生き方の
向こうに、最後まで1人1人の人間としての尊厳が見えていました。

私は、そんなふうに人をちゃんと見ていただろうか?と心が痛みました。

ジャン・バルジャンを執拗に追い詰めたジャベールが、自分の正義に
行き詰って自殺してしまう姿も悲しかった。そこからこそが、新しい
出発だったのにと思えたから。

苦しみもがく人間を、見つめている別のまなざし、裏も表も
全てを知っている存在がいるということが、最初から最後まで感じられました。
苦しみの中で、人が神を呼ぶからです。
神は、人を捜し求め、愛し、引きあげ、救おうとしているのだということも
感じました。神を求める人と共に合い働いて。


拍手が鳴りやまず、最後には観客総立ちで、出演者と観客が一体に。

My gratitude to you all for joining our crusade.
プロデューサーのサー・キャメロン・マッキントッシュの言葉です。

このミュージカルを通して、彼とそのチームが戦いを挑んでいるのは
何なのでしょうか?心に深い余韻が残ります。

新しいバージョンが、このミュージカルがもっている大切なスピリットを
失うことのないように、心から願って帝劇を後にしました。~
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# by clara19 | 2013-03-12 21:50 | Jesus